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Special Interview 野村萬斎 どこにでもいる人間の滑稽な姿を真面目に描く、普遍的で誰でも共感できる笑いの世界が狂言の魅力

野村萬斎

『狂言 ござる乃座』が2019年10月の公演で60回目を迎えました。今のお気持ちをお聞かせください。


「30年前にスタートさせたとき、私はまだ学生でした。『狂言 ござる乃座』は基本、年に2回、2日間公演させていただくのですが、これは狂言の個人の会としては珍しいことです。そうした挑戦をこれだけの長い間続けてこられたのは、ひとえにお客様のおかげだと思います。感謝の気持ちでいっぱいです。
また、当初の『狂言 ござる乃座』は伝統芸能の継承者として、私自身の古典のレパートリーを増やしていくことがひとつの目的でした。しかし、これだけ続けていくと一般的な面白い演目はひととおりやり尽くしてしまいまして(笑)。今では新たに取り組みたいもの、または自分の中で少し手ごたえを感じている演目をさらに磨いていこうという思いが強くなっています」


そうした中、先日の60回目の公演はどのような思いで演目を選ばれていったのでしょう?


「ちょうど元号が変わり、天皇御即位がありましたので、祝言性の高い作品を選びました。『鍋八撥』は劇中に側転をする“水車”という軽業的な型があり、私も若い頃は随分と稽古をしました。この作品を今回は祖父(万作)と息子(裕基)という組み合わせで披露しています。なんとなく『世代交代かな……』という感じもしますし(笑)、孫と祖父で『鍋八撥』を演じるのもなかなかに珍しいことですので、興味深くご覧いただけると思います。いっぽう、『樋の酒』は酒蔵の番をしている二人が酒を盗み飲むという、とても明快で、大いに笑っていただけるお話。最後の『髭櫓』は大嘗祭で犀の鉾を持つ役に選ばれた男の物語ですが、中身は夫婦喧嘩です(笑)。いずれの作品も、現代でもどこにでもありそうな普遍的な内容となっています」


衛星劇場では先ほど解説をしていただいた三作品が放送されます。最後に、テレビを通して見る狂言の楽しみ方を教えていただけますか。


「やはり、舞台は生で観ていただくのが一番ですが、家で見るときは詳しい人に隣で解説してもらったり、スマホなどでわからないところをググりながら見るというのもひとつの方法だと思います(笑)。それは劇場だと絶対にできないことですからね。また放送だと、注目ポイントを編集などでわかりやすく演出してくださっているので、より初心者でも見やすいものになっていると思います。そうやってまずは気楽にご覧いただき、興味を持っていただいた際には3月に開催する61回目の『狂言 ござる乃座』にもお越しいただけると嬉しいですね」



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