天道は崩壊し、磐石は妖怪に変身をして、金糸雀と親友になった。磐石は妖怪になったことにより、多くの苦難や偏見に直面するが英雄になる夢を抱きようやく瑶光洞解空祖師に弟子入りが許され、天真爛漫な弟子、風鈴と知り合った。磐石は日夜努力をし、孤高で冷静な楊嵐とも親交を深め、一緒に祁来山で修行を重ねた。一方天界では、北宸元帥をはじめとする天兵が妖怪たちを追い詰め、殺戮を行っていた。実はこの一連の殺戮の発端は鴻蒙の心魔に取り憑いた無極聖尊によって仕掛けられていることが明らかになる。そして、磐石は苦労の末に妖界と天界をまとめ、弱い妖怪を守る英雄に成長しようとしていた。無極聖尊の三界を混乱に陥れる目的が達成しそうな時、磐石は蒼生を守るために天道を再興し、果敢にも天道石に向かって突進をし、無極聖尊の陰謀に挑む…
・2024/10/1 <終了しました><視聴者プレゼント>「凌雲志~愛と正義に生きた英雄~」衛星劇場オリジナルA4クリアファイル(非売品)を抽選で30名様にプレゼント!〔応募締切:2024年11月30日(土)23:59〕
・2024/10/1 2024年11月アンコール放送!
・2024/3/14 <終了しました><お知らせ>「凌雲志(りょううんし)~愛と正義に生きた英雄~」ポストカード型チラシの配布について〔【配布期間】2024/3/28(木)まで〕
・2024/2/16 <終了しました><視聴者プレゼント>日本初放送「凌雲志~愛と正義に生きた英雄~」衛星劇場オリジナルグッズ(非売品)を抽選で計150名様にプレゼント!〔【応募期間】2024/3/18(月)午後11:00~4/14(日)午後11:59〕
・2024/2/13 「凌雲志~愛と正義に生きた英雄~」特設ページ公開!
彼は修行の中で、金糸雀(キンシジャク)、楊嵐(ヨウラン)、風鈴(フウレイ)などと親友となり、瑶光洞の解空祖師(ゲクウソシ)の弟子になり数々の苦難に直面しながらも、最終的に妖界をリードし天界と戦った末に、蒼生(人界の人間たち)を守り切った。一方、無極聖尊(ムキョクセイソン)が策略を図り、三界を混乱に陥れようとしていた。磐石は天道を再興するために、無極聖尊の陰謀を打ち砕こうと、勇敢に天道に向かって突進する。
ド派手な劇画風のメイン・ビジュアルから、一瞬「何事?」と思うかもしれないが、本作は主人公の戦いと成長、友情や愛を描いた王道のアクション・エンターテイメント。カラフルなビジュアルで個性強めのキャラクターが次々と登場し、神仙(神や仙人)と妖怪の超絶バトルや妖怪への過酷な差別、その中で育まれていく友情や愛が描かれている。天界のルールや主人公誕生の謎なども、映像で見ているとスムーズに入ってくるのでご安心を。にぎやかでいてわかりやすい展開はインド映画のようで、エンタメ要素が盛り盛り!神仙と妖怪のスペクタクルな戦いはCGやVFXも見応えがあり、戦隊ものや怪獣映画のようなおもしろさで、家族や友達と一緒に見るのも楽しいかも!まずは1話、見てみることをおすすめします。
主人公の猿の妖怪・磐石を演じるのは、香港の歌手で俳優のレイモンド・ラム。中国時代劇ドラマでは「六扇門」「賢后 衛子夫」などに出演。目力ありの甘いマスクで、神仙たちからは差別される妖怪なのに、女子受けはいい!という主人公にピッタリ。磐石の敵で天界の将軍である北宸役は、台湾の歌手でアイドルドラマなどにも出演していたケンジ・ウー。彼は北宸の他に、磐石が出会う豚の妖怪・阿宸も演じており、厳格で品行方正な北宸に対し、阿宸はもやっとしたしゃべり方の不思議なキャラクター。演じるのは豚の妖怪の方が楽しかったかも? そして、磐石の危機を救い、北宸とは戦うことになる最強の武神・楊岩を演じるのが、赤西仁。母の仇をうつために天帝を襲撃し鎮圧された悲劇の武将だが、とにかく強くて美しいので一見の価値あり。
女性キャラクターが魅力的なのもこのドラマの見どころの一つ。特に磐石をとりまく3人はタイプもさまざま。まず磐石の心の恋人、金糸雀。磐石に生きるすべを教え、常に味方で、身を挺して磐石を守ろうとした愛情深い彼女は、愛らしく可憐な存在だ。2人目は磐石が修行のために入った万空山で最初に出会った風鈴。最初は姉のように磐石の面倒をみていたものの次第に彼に惹かれ、他の女子との関係に嫉妬のような感情が芽生えてしまう。師父や師兄たちにかわいがられる素直で心優しい美少女だ。そして3人目が最強のツンデレ女子、楊嵐。復讐を胸に秘め、そのために磐石に近づくが、磐石の強さと優しさに惹かれていく。腕がたち、誰に対しても傲岸不遜だが、意外に優しい部分があったり、実は料理上手!?などギャップ萌えにハマるクールビューティ。彼女たちとモテモテ磐石の関係がどうなるのかも見どころのひとつだ。このほかにも、北宸の昔の恋人であざといくらい!?の色気を感じさせる天界の踊り子・霓裳(ゲイショウ)、妖怪王の一人で悪さとセクシーさたっぷりの悪蛟(あくこう)王、夫ラブ♥な楊岩の妻でわがままお嬢様の姚寸心(ようすんしん)など、さまざまな女性キャラが活躍する。
本作は「西遊記」をモチーフとした作品で、主人公の磐石は妖怪を率いて天界への反乱を起こした孫悟空がモデルと思われる。実際、磐石は愛する人を奪われた復讐と失った彼女を復活させるために、修行をして天界になぐりこもうとするわけだが、その背景には「正義」とされる天界や神仙に、実は「悪」があることが描かれている。神仙が妖怪たちを「悪」として差別したり殺したり、神仙同士でも月老や泰白紀星(タイハクキセイ)といった仙人たちが、天帝に気にいられている北宸の足をひっぱろうと「恋愛禁止令」(神仙たるもの心を動かされてはならない!)を使って北宸と霓裳の関係をつついたり、天界の武将・昭聖神将(ショウセイシンショウ)が自身の戦績をあげるために、妖怪の王である悪蛟王と結託して妖怪の命を売買していたりと、どこかで聞いたことのあるような、実に人間臭い(神仙なのに!)ドロドロの悪行を行っているのだ。こうなると反逆者である磐石や楊嵐を応援せずにいられなくなる。
キャラクターや物語のおもしろさに加えて、見て楽しいビジュアルや演出が光る本作。キャラクターとしては、人の姿となった磐石(猿)や金糸雀(小鳥)以外は、猫やネズミ、牛や鳥などさまざまな顔をした妖怪(体は人型)が登場。耳やしっぽがついていたり、怖いものからかわいいものまで、モフモフ好きにはたまらない!? 豚の妖怪の阿宸にはちゃんと豚鼻がついている。また、磐石が修行や薬草の力で霊力をあげていくシーンで現れるオーラや、神仙たちが戦いのシーンで手から放つ霊気(ビーム)も、燃えるような赤や涼し気な青など、それぞれのイメージにあった色でスタイリッシュ。アクション演出も、磐石が天界の兵を次々となぎたおしたり、楊岩が空の上から一直線に降下してきて攻撃したりする迫力あふれる接近戦や、天界の軍が雲の上に浮かぶ大船団を率いて怪獣と戦うスペクタクルなバトルなどがあり飽きさせない。磐石が弟子入りした解空祖師が杖をふるうと、猿の姿だった磐石が人の姿になったり、楊嵐の師である悟定真人(ゴテイシンジン)が磐石にくれた法器・玉簡が、まるで携帯電話のように離れても話ができたりメッセージが送れたりするなど、仙侠ファンタジーならではのガジェットやマジカルな演出も楽しい。
楊岩の母、霊姫は俗念を起こしたせいで天帝により数百年瑶山に幽閉され鬱々として死ぬ。楊岩は勢力を結集し天界に攻め込み、母の敵を討とうとするが、無極聖尊に妹の楊嵐を人質に取られ撤退を強いられる。無極聖尊が重傷を負い、鴻蒙心魔に体を乗っ取られる際、天道の変化によって鴻蒙心魔の修為が傷つき、300年早く祁来山の石から妖怪磐石が生じる。そして金糸雀もその影響を受け人間の姿となる。磐石は腹を空かせ林をさまよっている時に毒キノコを食べてしまい、金糸雀が磐石のために命も顧みず蛇の穴に入り解毒草を手に入れる。
楊岩は家族の命を守るため、妻の姚寸心を離縁し白海瑶宮へ帰らせる。天帝が北宸に菁英会に留まるよう命じ、北宸の配下の天輔が兵を率い人間界へ妖族を滅ぼしに行く。北宸は戦功を重ねて仙家の称賛を得る。磐石は祁来山の猿たちを誅殺しに来た天河軍に憤然として反抗する。雀児は磐石を連れて逃げるが天任に追われ、磐石を守るために自身の体内にあった磐石の金丹を吐き出し瀕死の状態に陥る。天河軍が手に入れた妖丹は全て無極殿に届けられ、心魔聖尊はその中に磐石の金丹を見つけ異変が除かれたと思い込む。
北宸が軍需品の支給が遅れている理由を泰白紀星に問いただし言い争いとなるが、天帝が取りなす。磐石は解空祖師への弟子入りを志願し、門前で1年あまり跪く。その間、風鈴は磐石に終始寄り添う。苦難の末、磐石の心に善意が芽生え、解空祖師が弟子入りを認める。泰白紀星が聖旨に従わず、依然として軍需品を支給しないため、人間界で妖族がほしいままに振る舞い、天河軍に多数の死傷者が出る。北宸は激怒し、泰白紀星の屋敷を包囲する。解空祖師の内弟子の1人、翎雲子が新たに弟子に取った楊嵐と共に万空山に舞い戻る。
解空祖師は翎雲子が楊岩の妹、楊嵐を弟子にしたことを遠回しに批判し、翎雲子は解空祖師も磐石を弟子にしたと指摘して反論する。解空祖師は翎雲子が天界のいざこざに巻き込まれる恐れがあると懸念を示す。天道の異変の原因を探るため人間界にやってきた心魔聖尊は、非業の死を遂げた遊魂と石妖との関係を知る。激しい性格の楊嵐に対し、万空山の弟子たちから不満の声が高まる。翎雲子は楊嵐と弟子たちとの衝突を避けるため、楊嵐と同居するよう風鈴に頼む。磐石は解空祖師に行者道の教示を懇願するが拒絶され、蔵経閣から経典を盗み出すことを決意する。この時、楊嵐が既に蔵経閣に潜入し経典の学習にいそしんでいることを、磐石はまだ知らない。
青雲子は解空祖師に、磐石の処分を訴えたが、逆に諭される。磐石は引き続き蔵経閣に出入りすることを黙認される。天帝は妖怪を討伐するため北宸を下界に送ることを決定し、同時に北宸の情の花の蕾を取ってやろうかと尋ねたが、北宸は辞退する。霓裳は彩霞の事故に遭う。幸い通りかかった北宸に助けられたが、北宸が負傷する。磐石の処分に納得のいかない青雲子が管理を放棄したため、万空山は秩序が乱れ、弟子たちはさらに磐石を憎む。この状況を打破するために呼び戻された丹彤子は、青雲子のやり方では手ぬるいと考え、磐石をこらしめようとする。磐石は、修為をあげるために蔵経閣の書物を借りていたが、丹彤子とその弟子たちに書物を盗んだという名目で襲われる。勝ち目がなくても戦い続ける磐石を見た楊嵐は、幼少期の自分と兄の姿を思い出し、蔵経閣に火を放って丹彤子の目をそらす。
目を覚ました磐石は、楊嵐が刑罰を受けることを知ると、刑場へ駆けつけ丹彤子による刑罰の執行を阻止しようとする。楊岩は妹を助けるため万空山の弟子たちと争う。混乱する中、解空祖師が現れ事態を収拾する。磐石は解空祖師に対し自分を弟子にしたのに行者道を教示しないことについて不満を訴えるが、解空祖師は悟者道しか教えないと言う。天河軍大将の天内は菡薇との恋愛が発覚すると責任を全て菡薇に押しつける。菡薇は天内に失望し自ら命を絶つ。清風子は天道石に亀裂が入っているのを見て心魔聖尊の陰謀に気づき、解空祖師に連絡しようとするが、その最中に心魔聖尊に制圧されてしまう。しかし清風子による“天道亀裂”の知らせは解空祖師に届く。
白海から出奔した姚寸心は、人間界で七夕祭りに遭遇し、楊岩への想いを強くする。父親である白海王が寄こした追っ手をあしらい、月老廟にやってきた姚寸心は、何組もの夫婦が月老を一心に拝んでいるのを見て激怒し、月老の像を破壊して、月老と打ち合いになってしまう。北宸が姚寸心に、天帝の意に従って白海に帰るよう勧める。姚寸心は楊岩に累が及ぶのを恐れ、白海に帰ることにする。菡薇の夢をかなえるため、霓裳は七夕祭りにやってくる。北宸と霓裳は人ごみの中で互いを見つけるが、言葉を交わすことなくすれ違う。磐石は狼牙草を使って修為の飛躍的な向上を図ることを決意し、用量を5倍に増やすことを楊嵐に提案したうえ、更なる増量を要求する。これを受けて、楊嵐は5倍の量を投入する。
赤い月の夜、聖尊は魔気を発し、操られた風鈴が磐石を傀儡谷におびき寄せる。無極童子の2人は、万空山の結界を破り、周辺の妖怪たちを操って万空山の弟子と戦わせる。聖尊に操られた清風子が解空祖師を襲うが、幾度かの戦いののち、解空祖師に敗れる。傀儡谷では、異空間に入りかけた風鈴の瞳が突如青く光る。霓裳は鎧直垂を作って北宸に届ける。最初は受け取ってもらえなかったが、よろけた霓裳を北宸が支え、そこを泰白紀星に見られてしまう。
翎云子は崑崙山の白眉真人に謁見し、楊嵐を弟子にした思いを説明する。楊嵐は悟定真人に対し遠慮のない態度をとるが、気にかけていることは誰が見ても明らかだった。悟定真人は磐石を翎云子の弟子だと思い込み、自分の弟子にしたいと申し出るが、翎云子の師弟(解空祖師の弟子)だと知りとても残念がる。泰白紀星は霓裳が彩霞でやけどを負ったことを故意に北宸に報告し、北宸は罠だと知りながらも霓裳の居所へ傷を癒やしに行く。泰白紀星が急いで配下を従え、霓裳の居所に押し入ったところに蒂心が現れ、間一髪で霓裳と北宸の危機を救う。
悟定真人は磐石と意気投合し、磐石に探霊盤と玉簡を贈る。昆侖山に軍鼓が鳴り響き、翎雲子が天河軍による徴兵だと磐石に告げる。翎雲子は磐石を連れて徴兵の様子を見物に行き、兵士として選ばれるためには妖怪を殺すしかないと磐石に教える。翎雲子が磐石に変装して天河軍の兵舎に忍び込み、野猫精を逃がし、天河軍に戦いを挑む。天河軍は磐石の仕業だと思い込み、磐石を捕縛するため、崑崙山に乗り込んでくるが、悟定真人が間に割って入り、磐石を守る。天衡は金霞洞を包囲し、翎雲子に磐石を引き渡すよう迫る。翎雲子はその場を収めようと仲裁に努め、磐石の天河軍への引き渡しを示唆する。楊嵐はそれを敏感に察知し、磐石を逃がすため煙を放つ。
磐石は、凌雲子が自分をはめたのではないかと疑い本人に詰め寄る。凌雲子は、自分は解空祖師の意向に従って磐石を天牢に入れたのであって、こうすれば聖尊は磐石が身近にいるとは思わないからだと説明した。磐石は凌雲子から聖尊が自分を狙っていることを聞かされるが、それでも凌雲子を信じられず、自分と共に天兵と戦ってくれと頼む。しかし凌雲子はこれを断り、自分と共に凌雲閣に戻ろうという。磐石は、自分が最も憎むのは騙されることで、解空祖師たちは自分を万空山の一員とみていないと怒り、北斗瑶光洞と袂を分かつ。
豺狼と老牛は白猿の殺害を企てる。それは足手まといになる仲間を見捨て、早く平原を抜け悪龍潭へ行くためだったが、豺狼が白猿を手にかけようとしたところに磐石が現れ豺狼を殺す。磐石は許しを乞う老牛に(白猿の口添えにより)情けをかけ命は助ける。北斗瑶光洞では風鈴に磐石が一門を離れたことを隠し、凌雲閣にいると思わせる。磐石は金精を巻き上げに来た鰐魚精を殺す。楊嵐は悪龍潭に疑念を抱き、磐石にそこを離れるよう忠告するが、白猿たちを放っておけない磐石と言い争いになる。
悪龍潭の周囲では、毎年1回、仙族と妖族の大決戦が繰り広げられるが、出陣する妖族は雑兵ばかりのうえに、武器も不十分で妖族側に毎回大きな犠牲が出る。だが、不思議なことに、天軍が城門の下まで迫ることはなく、双方は大決戦が終わると、武器を置き、その後は静寂が続く。(豚の妖怪・阿宸の姿になった)北宸は磐石の行動を観察し、ひそかに磐石の後をつける。磐石は悪龍城に忍び込むが、法陣に行く手を阻まれる。そこに北宸が現れて法陣を破り、2人は悪蛟王の王宮寝宮に入る。ちょうどその時、妖怪と金精の交換について、悪蛟王が九天門軍の昭聖神将と話し合っており、磐石は激怒する。磐石は妖怪の首領たちを打ち負かし、悪蛟王は彼の才能を認める。
悪蛟王は磐石を車騎将軍に任じ、城内での居住も許可したが、磐石に対する警戒心は解いてはおらず、警告のために、磐石がかわいがっていた小紅の遺体を磐石に送りつけた。悪蛟王の部下である晋枝は磐石に嫉妬するが、 磐石には実質的な権原は与えられていなかった。間もなく来るであろう天軍の攻撃に備えるため、磐石は丹薬の霊力を吸収するという最も危険な方法で修為を上げようとしたが、肝心な時に悪蛟王の使者がやってくる。その後、磐石は黒魔王の手下である晋枝らを殺害して妖軍の指揮権を奪い返し、妖怪たちに悪龍潭の真相を明かす。状況が変わっていることを知らない九天門軍は気楽に妖怪退治にやってきて、磐石が仕掛けた罠にはまる。
磐石は妖軍を率いて天兵と戦う。磐石が火球をもろともせず卓将軍の戦艦に突入し陣眼を破壊すると、戦艦は動力を失い速やかに下降する。昭聖神将はそのことを知り悪蛟王の背信に激怒する。磐石は大勝したことを悪蛟王府へ伝える。北宸は悪蛟王を追跡する途中、悪蛟王を殺しに現れた昭聖神将を捕らえようとして争いになる。磐石と老牛は天河軍との対戦中に負傷するが何とかその場から逃れる。黒子は意識不明の磐石を見つけ、助けようとするが心魔聖尊に阻まれる。心魔聖尊は磐石に心臓が2つあることを知り、その理由を調べるため冥府の生死殿へ向かう。
楊嵐はわらぶき小屋に磐石の身を潜ませ、呂六拐を天河軍の偵察に行かせる。一方、天河軍も必死に磐石たちの行方を追う。 解空祖師の2番目の弟子である幽泉子は、冥府の事情に詳しく、住まいがある幽泉谷には冥府の珍しい薬草が植えられている。楊嵐は妖怪たちを谷に連れていき、周りの植物に注意するよう促す。少年道士の秀雲が師の命に従い、彼らを迎える。昭聖神将と悪蛟王の結託について、北宸は天帝に上奏するが、天帝は九天門軍もまた困難を抱えていると言う。 磐石は突然、幽泉谷に響く澄んだ琴の音を耳にし、その音をたどって幽泉子の元に行き着く。磐石は幽泉子に雀児を蘇らせる方法を尋ねる。幽泉子は磐石に、雀児を蘇らせることは容易ではなく、相当な覚悟が必要だが、不可能ではないと説く。
青雲子と丹彤子が磐石の見舞いで幽泉谷に来る。磐石は彼らとの会話を通し、自分が天道に変化をもたらす存在で、聖尊の邪魔になっていることを知る。短嘴と呂六拐が薬草採りの最中に天河軍の襲撃を受ける。磐石は幽泉子に頼んで天河軍を敢えて見逃してもらう。策があったためだ。悪蛟王は傷だらけになりながらも黒魔王の駐屯地に逃げ込む。磐石は楊嵐に、自分は祁来山に戻るつもりだが、一緒に来れば危険だからと北斗瑶光洞に戻るよう勧める。しかし楊嵐は磐石に同行すると言う。
丹彤子と青雲子は幽泉谷から万空山に戻り、風鈴に磐石からの返信を渡す。風鈴は喜んで開封するが、“俺は元気だ”としか書かれていない。黒魔王は悪蛟王の敵(かたき)を討つため他の妖王たちと協力し、霓裳を護送する北宸の軍艦に奇襲をかける。霓裳は軍艦から落下し、悪蛟王に害される寸前に北宸に救われる。北宸は負傷した霓裳の体内から毒素を抜くために自身の原気を損なう。楊嵐は磐石から書院を建てる計画を聞かされるが、なぜ妖怪が字を学ぶ必要があるのか理解できない。北宸は玉真大仙が妖王に丹薬を提供していることを突き止め、暴露されたくなければ妖王との取り引きをやめろと玉真大仙に迫る。
妖怪たちは勉学を嫌い、呂六拐が彼らに詩を暗唱させようとすると、口々に文句を言って反抗する。無極童子の2人は無極(心魔)聖尊に祁来山の近況を報告するが、聖尊は妖怪の行動は推し量り難いと嘆息し、2人の童子に監視を続けるよう命じる。北宸が軍を率いて妖王6名を討伐するにあたり、玉真子と取引したことについて、天界の神仙たちは不満を抱き、北宸のやり方を口々に批判する。飛龍は北宸に妖王6名との戦いで自ら火中の栗を拾う必要はないと警告するが、北宸は不退転の覚悟を示し、甘んじて犠牲になると告げる。北宸の元に霓裳の毒が残っているという知らせが届き、北宸は霓裳の毒を抜くため、火海に向かい、自分の血と骨を血焔珊瑚と交換する。風鈴は磐石に会いに行くため、傀儡谷に忍び込んで狼牙草を集め、強引に修為を上げようとする。
磐石と楊嵐は、妖怪たちの訓練状況からみて、兵法と法陣を教える必要があると考えた。凌雲子は磐石に、風鈴が負傷したため、北斗瑶光洞に戻って風鈴を見舞ってほしいと伝える。楊嵐は磐石に丹薬を手渡し、しっかり風鈴の世話をするように言う。磐石は風鈴を見舞い、自分はまだ凌雲閣で修業をしているため、風鈴は修練を焦る必要はないと安心させる。万空山のふもとでは人間の少女たちが奇妙な死に方をしていた。凌雲子たちが風鈴を伴ってひそかに調べていると、北宸が調べているのに出くわす。調査の結果、事件は妖王たちの仕業であると判明する。
霓裳は最後の気力を振り絞って北宸のために舞い、別れを告げて息を引き取る。北宸はひどく悲しみ、長年霓裳と距離を置いてきたことを悔やむ。そして九霄宝殿へ行き、誰が霓裳に毒薬を渡したのか尋ねる。泰白紀星は天界の掟を破った北宸にわきまえるよう忠告する。姚寸心は観江口に戻るが楊岩に会ってもらえない。そこで見兼ねた銀耳犬は姚寸心に、祁来山の楊嵐を訪ね、楊嵐に呼び戻されたことにしてもらえばいいと助言する。
磐石は望み通り伝説の聖天九龍棍を目にすることができたが、それを手に入れるには、じっくり策を練る必要があると考える。天河軍は天界が北宸を拘束したことに不満を抱き、武力に訴えて天帝をいさめようとする。神仙たちは見せしめとして北宸を殺すよう進言し、天帝に決断を迫る。飛龍は忠臣の心をくじこうとする天帝を思いとどまらせる。突然、丹炉が爆発し、磐石は楊嵐を守るため、彼女に覆いかぶさる。爆発が収まると、磐石は楊嵐の上にいた。楊嵐は酒に酔った勢いで、磐石に男として責任を取れと言い放ち、磐石もその言葉に心を動かされる。天兵に対抗するため、磐石は熱兵器を作ることを思いつき、楊嵐の提案で悟定真人に助けを求める。
風鈴は青雲子たちとの会話から、磐石が凌雲閣にいないことを知り、磐石に会いに行こうとする。皆が反対するが、風鈴は行く手を遮る師兄に刃を向ける。楊岩が祁来山を訪れ、悟定を連れ出そうとするが、磐石が承知しないため磐石と戦い始め、止めに入った楊嵐が傷を負ってしまう。磐石は、祁来山の物を壊されたなどと難癖をつけて悟定を祁来山に引き留めようとし、その厚かましさに負けた悟定は残る。姚寸心と楊岩は夫婦間の溝が埋まる。
楊岩は祁来山を離れる前に再度、楊嵐に(磐石には)惚れるなと言い聞かせる。楊嵐は化神境に達するため急激に原気を減少させて倒れ、磐石が楊嵐を背負い幽泉谷へ助けを求めに行く。聖尊は風鈴を早く祁来山に到着させるために風鈴が眠っている間に数千里先に移動させる。目覚めた風鈴は以前と別の場所だと疑うが聖尊がはぐらかす。聖尊は楊嵐を背負い空中を移動する磐石を見て、風鈴と楊嵐と磐石の微妙な関係を悟る。別れ際に聖尊が風鈴に紫霞仙衣と玉簡を贈るが、風鈴はそれが陰謀だとは気づかない。
聖天九龍棍を手に入れるため、磐石は再び鏡海瑶宮にやってくる。磐石の到来に備えていた鏡海王は居留守を使うが、磐石は鏡海王の嘘を見透かし、姚聴心を捕らえる。焦った鏡海王は磐石の前に姿を現し、磐石に聖天九龍棍を渡すことを約束する。磐石はついに聖天九龍棍を手に入れ、鏡海王は聖天九龍棍と磐石が強い縁で結ばれていたことに驚く。姚聴心は大局を見て、磐石と共に祁来山へ行く。妖怪たちが浜辺で意識を失っていた風鈴を見つける。妖怪たちはその女性が磐石の話していた風鈴だと察し、磐石の元へ送り届ける。風鈴が来たことを知った楊嵐は動揺し、その様子を見た姚聴心は言葉巧みに楊嵐の嫉妬心をあおる。
祁来山の妖怪たちは風鈴の登場についてあれこれ議論しており、多くの妖怪は、磐石は楊嵐と一緒になるほうがよいと考えていた。風鈴は大胆に磐石に近づくが、磐石は思わず風鈴の手をどける。磐石は風鈴に、自分は雀児という娘に借りがあると話す。北宸は鏡海の津波が磐石によって引き起こされたと聞き、九天門が磐石を抑えきれないことに強い怒りを覚える。 祁来山に天桃が送られてくる。磐石は真っ先に楊嵐に贈ったが、それを風鈴に見られてしまう。磐石は、次に手がらを立てて天桃を入手したら風鈴に贈ると約束する。楊嵐は無理な修練で体の弱った風鈴を部屋に呼び、天桃で作った汁物を分け与える。
悪蛟王は磐石を殺して丹薬と法器を奪うよう黒魔王を唆す。鬼頭虫は磐石の才知に感服し磐石を訪ねるが、鬼頭虫の到着前に磐石が妖王6名を殺すため配下を遣わす。磐石の配下に命を狙われた妖王6名は鬼頭虫に裏切られたと誤解する。磐石は諾伽を顧敬の代わりに人質にすることは拒否するが、九天門軍が数年間 祁来山を攻撃しないことを条件に顧敬の身の安全を保証する。鬼頭虫は寿命が残りわずかな千歳海王を救うため、磐石に天桃を分けてほしいと頼む。磐石は腕が立つ鬼頭虫は有用だと楊嵐から聞き、鬼頭虫を永遠に配下とするため自ら千歳海王に天桃を2つ届ける。
白素は妖王6名の命を受け、祁来山を訪れ、磐石と同盟について話し合うが、磐石は白素に、自分は悪蛟王と敵対しており、同盟を結ぶことはできないと告げる。九天門軍に加勢すべきだと主張する北宸に、神仙たちが一斉に異を唱える中、無極(心魔)聖尊が泰白紀星の屋敷を訪れ、大局を考慮するよういさめる。天界は小細工を続け、楊嵐は祁来山にとって不利になることを案じ、天界へ情報を探りに行く。風鈴は、祁来山の力になれない自分に自責の念を抱く。風鈴の思いを察知した聖尊が祁来山にやってきて、風鈴に丹薬と秘蔵の書を贈り、風鈴は聖尊をますます信頼するようになる。天河軍は奇襲攻撃を開始し、軍艦から祁来山に火を放ち、祁来山は一瞬にして火の海と化す。千歳海王と千歳公主が竜に変身して雨を降らせたが、この攻撃で多くの妖怪が死傷する。
天河軍の相次ぐ勝利に、泰白紀星はかつてない危機感を抱き、聖尊に協力を乞う。千歳海王は磐石に、6名の妖王への協力を要請し、磐石は悩んだ末ひとまずこれを受け入れる。磐石と鬼頭虫はあちこちに奇襲をかけ、敵を惑わせた。無極童子の2人は瘟水を悪蛟王に渡す。天河軍と人々は瘟水の被害に苦しむ。北宸はこれを磐石の仕業だと誤解し、ひとまず霜雨山への攻撃を中止し、玉真観へ解毒薬を取りに行かせて人々を救う。天任は祁来山を襲撃し、祁来山は再度砲弾の洗礼を受ける。磐石は天任を捕らえ、雀児の敵を討つ。
天帝の命により九天門軍が祁来山から撤退すると、磐石は約束どおり顧敬を諾伽に返す。楊嵐と風鈴の安全を守るため、磐石は2人を祁来山から避難させようとするが楊嵐は頑なに拒む。祁来山の妖族は天河軍の猛攻を食い止め、悟定真人が開発した火炮で不意打ちをかける。北宸は直ちに全面地上戦に転じ天輔に指揮を執らせる。そして自身は天界へ戻り、妖族討伐のために天帝に援軍を派遣してもらえるよう顧敬に口添えを頼む。北宸の忠義に敬服した顧敬は協力を決意し、ひそかに泰白のもとへ向かい、北宸への援軍派遣に同意するよう求める。
天帝の勅命を待つ顧敬の元に、天帝が天宮の庭で詔を準備中であるとの知らせが飛龍から届く。顧敬は情勢の変化を察知し、直ちに援軍を引き連れ祁来山へ向かう。北宸が磐石にとどめを刺そうとしたその時、泰白紀星が天帝の詔を携えてやってきて、磐石を移中監に任命する。一方、北宸は天牢に入れられ、囚人となる。妖王6名が姚靂を連れて祁来山にやってきて、姚靂が祁来山を裏切ったと嘘をつく。磐石は嘘を信じたフリをして姚靂を捕らえる。妖王6名は磐石が自分たちを許し受け入れてくれるものと思ったが、磐石は彼らが油断した隙に、容赦なく悪蛟王を殺し、白猿や小紅の敵を討つ。
泰白は磐石に、男女は距離を置かねばならず、天界には天界の掟があると注意するが、磐石は全く意に介さない。九霄宝殿では、初めて登場した磐石に睨みを利かせようとする仙人がいたが、逆に磐石に強気に出られて怖じ気づく。泰白は風鈴に仙娥宮で礼儀を学ばせようとし、磐石は風鈴に万事気をつけるよう言い聞かせる。磐石は月老に、雀児の情の花について調べさせたが、何の情報も得られなかった。飛龍は北宸の傷を治す丹薬を欲しいと天帝に願い出た。しかし天帝は、自分は決して冷淡なわけではないが、北宸に手を差し伸べれば、瘟水事件の真の黒幕を見つけられないと言う。
磐石は聖尊から“雀児は近くにいる”と告げられるが、その意図が理解できない。楊嵐は瘟水の解毒薬を求めに来た品行方正な白素を(妖王の所へ帰らせず)自分のもとに置く。以素は救ってくれた楊嵐に感謝する。北宸は天輔に磐石を下界に追い返す策と祁来山の勢力拡大を阻止する策を講じるよう言いつけ、霓裳が服用した異元九轉丹の出どころも調べるよう命じる。そして飛龍将軍には風鈴の素性の調査を依頼する。磐石に天庭府庫から俸禄の金精が支給される。磐石は順当に仙草と武器、貴重な命牌を購入する。飛龍将軍は風鈴の命運が奇異なことと無極聖尊が冥府で生死簿を調べたことを突き止め、北宸に報告する。北宸は磐石の身辺の謎は増える一方だと感じる。
偽雀児が好奇心から心魔聖尊に天道石について尋ねると、聖尊は偽雀児なら天道石の亀裂を完全に直せるかもしれないと彼女に告げる。北宸は受け身で待つことを望まず、巨力神に天桃園に火を放つよう命じる。この行動はまさに聖尊の狙いどおりであり、炎は駐留していた天兵たちを飲み込む。風鈴を守るため、磐石はやむなく風鈴を聖尊に託す。風鈴は無極殿で偽雀児が“雀児”だと知り、心中穏やかでない。磐石が楊嵐に互いに呼応し打って出る時が来た旨を知らせると、楊嵐は兵を率いて雲域天港に奇襲をかけ、天河軍の意表をつく。天河軍は天帝に雲域天港へ援軍を派遣するよう求めるが、天帝は思案の末、支援を放棄し、磐石の捕縛に兵力を集中する。磐石は逃げる途中、飛龍の攻撃を受け、深手を負う。
風鈴は磐石を危機から救おうとして、逆に聖尊に軟禁されるが、自分の首に刃をあてて聖尊に会おうとする。朝堂で天帝が現在の硬直した状況をどう打破すべきかと尋ねると、泰白は事の発端となった本人に解決させるよう提案し、天帝は聖尊に書簡を送る。聖尊の意向で、風鈴が偽の書簡をしたため、磐石を天牢から救い出す。2人は九天門から逃げようとするが兵たちが待ち構えており、風鈴は聖尊からもらった無極環を使って天界を逃げ出し、楊嵐と落ち合う。聖尊の命を受けた弟子は天帝に、書簡を偽造して磐石を逃がし、無極環を盗んだ風鈴を捕らえるよう願い出る。
楊嵐は磐石が祁来山には煩わしい儀礼が増え、昔とかなり変わったと言うのを聞き、自分が咎められたと思い込む。楊嵐を傷つけたと知った磐石は仙術で楊嵐を喜ばせ、肩を並べて夜空の星を見る。解空祖師は聖尊に制圧された清風子が風鈴の生家と父母の霊魂を滅ぼすのを目撃し、風鈴と天道の関係に疑念を抱く。天帝は仙家を挑発する磐石に頭を悩ませ泰白に意見を求める。すると泰白は天界との平和共存を求めての所業だから磐石に名分を与えれば、いざこざはなくなると答える。
磐石は天兵と対立して互いに譲らない。その結果、雲妮仙女が天兵の手によって命を落とし、夢湘子は悲しみに暮れる。楊嵐と風鈴は天兵の攻撃から身を守ろうと奮闘するが、絶体絶命の危機に陥る。楊嵐の危機を目の当たりにし、磐石はやむなく掟を破り再び戦う。解空祖師は天兵を操っている元凶が心魔聖尊に支配された清風子であることを見抜く。解空祖師は聖尊に支配された清風子と格闘して打ち負かし、聖尊が清風子の体内に注入した妖気を押し出す。磐石は風鈴の目が雀児の目に似ていることに気づくと同時に、雀児がすぐ近くにいると聖尊に言われたことを思い出し、冥府へ行き真相を確かめることを決意する。
北宸は、父親と田舎暮らしをしている玉児の生活を手伝い、かつて夢にまで見た平凡な生活を送っていた。冥府にいる磐石は雀児の記録が見つからず、焦っていた。その姿を見るに忍びず、無極殿に雀児がいることを磐石に告げるか迷っていた風鈴は、生死簿に自分の名があり、自分が雀児の生まれ変わりであることに気づく。磐石は風鈴に内容を尋ねる。聖尊は風鈴に、この世に存在すべきではない風鈴が消えれば、磐石を生かしてやると話す。
なす術のない磐石は無極殿へ乗り込む。聖尊は磐石の前で生死簿の封印を解くが、そこには何も記されていない。聖尊は磐石に生死簿には2つ封印があり、もう1つも解いて雀児を蘇らせたと言い、磐石が天界に対抗することを条件に偽の雀児を祁来山に連れ帰ることを許可する。聖尊は磐石の雀児への執着を巧妙に利用し、磐石が天界と抗争するよう徐々に導いていく。祁来山に戻った雀児は磐石が建ててくれた墓を見つける。楊嵐は雀児の女主人のような態度に耐えかね、発作を起こして気を失う。
勝手な言動を繰り返す(偽)雀児を、楊嵐が懲らしめようとする。磐石が2人の争いに割って入り、公平に対処するが、(偽)雀児は磐石に不平不満を言いつのる。磐石は楊嵐の元を訪れ、楊嵐に雀児を理解してほしいと告げる。磐石は雀児が自分にとってどれほど大切かを楊嵐に説くものの、彼女を傷つけたくはない。楊嵐は磐石が自分との約束を守れないことを知ると、磐石に別れを告げ祁来山を去る。嵐山の聖母廟で1人の書生が聖母像に名声と幸運を祈っている。それを見た楊嵐は書生に話しかける。磐石は(偽)雀児に、自分は楊嵐を愛していること、雀児に対しては身内としての感情しかないことを明かす。楊嵐が天界、観江口、祁来山に向け、自身の婚礼の招待状を送る。
楊嵐の婚礼の日、九天門軍が大挙して天から降りてきた。楊岩は天帝の命には逆らえないが、かといって妹が捕まるのを見ているわけにもいかず、九天門軍と対峙する。磐石は婚礼に乗り込み、楊嵐に自分と祁来山に戻るよう言い、片膝をついて花束を取り出し、求婚する。幽泉子は楊嵐の誤解を解くため、楊嵐の回復は磐石のおかげだと明かし、楊嵐はようやく剣を下ろす。楊岩は、楊嵐と磐石が夫婦になることに反対し、磐石と交戦するが、実は天帝の手前、磐石と戦うふりをしただけだった。磐石は楊岩に、楊嵐を守ると約束する。
心魔聖尊は風鈴に自らの命と引き換えに磐石と祁来山の生霊を守るか最後の選択を迫る。風鈴は快諾するが心魔聖尊が去ったあと、さめざめと泣く。そして清風のために柿子糕を作り、清風子と解空祖師にそれぞれ別れを告げる。楊嵐は磐石を連れて両親の墓を訪れ愛する磐石を紹介し、磐石は毎年楊嵐と共に墓参りすることを約束する。風鈴は楊嵐と雀児に最後の別れを告げに行き、楊嵐には磐石と幸せになってほしいと、雀児には磐石のそばにいられて羨ましいと伝える。
心魔聖尊は風鈴を呼び寄せ、磐石に一切を忘れさせ、運命に戻すため、秘術の法陣を施すよう迫り、さもなくば祁来山はとてつもない災いに見舞われると脅す。風鈴は磐石のため、法陣を張ることを決意する。解空祖師は祁来山が魔気に包まれていることを察知し、聖尊の企みを阻もうとするが、聖尊との激闘で深手を負う。風鈴は涙を流しながら法陣を張る。あとを追ってきた九天門軍は、その様子を目にして途方に暮れる。この時、楊嵐が天界から風鈴は雀児の生まれ変わりだという秘密の報告を受ける。磐石は法陣に挑みながら必死に風鈴を説得する。ついに風鈴は法陣を解き、その場に倒れ込み、磐石の腕に抱かれる。