作品詳細
師弟、夫婦の情愛を絵の奇跡を通して描いた物語
絵師の土佐将監は、都の外れの山科で浪人として閑居しています。ある時、異国にしかいないはずの虎が藪から現れますが、よく見るとそれは狩野四郎二郎元信が描いた虎でした。その名筆ゆえに魂が宿り、絵から抜け出したのだと悟った将監が筆で書き消そうとすると、弟子の修理之助が名乗りを上げ、見事にその虎を消し止めます。
その働きを認めた将監は、修理之助に「土佐」の名字を名乗ることを許します。これを聞いた修理之助の兄弟子の又平も、自分も名字を名乗りたいと願いますが、生まれつきの吃音のために思うように言葉が伝えられず…。
(2004年/平成16年6月・歌舞伎座)
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