訳あって都会の生活を離れ、自然豊かな雲南省の村でスローライフを送る大人たちが、新たな希望に向かって、ゆっくりと歩み始める姿を描いた本作品。日本でも話題となった人気ドラマ「家族の名において」の監督と脚本家が再タッグを組んだこのドラマは、23年1月に中国で公開されると、素朴な田舎の生活と、そこに生まれる温かな人間ドラマが大評判となり、中国の大手レビューサイト「豆瓣」で8.7点という高評価を獲得する大人気作品に。中国のトップスターリウ・イーフェイと、人気個性派俳優リー・シエンが演じる甘いラブストーリーを中心に、家族や仲間、そして故郷への愛情と優しい思いが、観る者の心を癒すヒーリング＆ラブストーリーとなっている。

●「slow」であることにこだわった新たな物語のスタイル

本作は穏やかなストーリーと、ゆっくりとした物語のペースで進むヒーリングドラマ。大きな事件は決して起こることはないが、出稼ぎ家庭の問題や、伝統工芸の継承問題といった現実的課題を絡めた村での日常や悲喜こもごもを、丁寧に、そして風が吹いて去っていくかのように淡々と描き出し、視聴者にも物語や登場人物たちとじっくり向き合う自由な時間を与えてくれる。こうした「slow」であることに重きを置いた本作のスタイルが、多くの視聴者の支持を獲得。忙しい日常から、心をしばし雲南の美しい風景の中に解き放つ癒しの物語として、国内外で注目を集める作品となった。

●リウ・イーフェイ＆リー・シエンが演じる大人のラブストーリーにときめく

同じように都会で働いた経験を持ち、偶然にも雲苗村で出会うことになった元ホテルフロントマネージャーの許紅豆と、故郷で起業し村の発展に貢献している謝之遥。共に村の観光ビジネスに取り組むことになった2人は、少しずつ心を通わせ、やがて恋に落ちていく…。傷ついた心を癒し、全てをゆっくりと温かく包み込む。そんな大人のラブストーリーを、「夢華録」『ムーラン』のリウ・イーフェイと「Go!Go!シンデレラは片想い」のリー・シエンが好演。リウ・イーフェイの演技にも注目が集まっていたが、謝之遥役のリー・シエンにも熱度集中！彼が放つ少年のような純粋さと、大人の男性の優しさが多くの視聴者の心をつかみ、CP人気も大爆発。しずかにときめく大人の恋が、爽やかに心に染みていく。

●登場人物たちが抱える挫折や傷ついた心に高まる共感

早すぎる友人の死をきっかけに、ホテルのフロントマネージャーとして仕事に追われる日々と決別し、人生を見直すことにした紅豆。家族からのプレッシャーを逃れるため移住してきたウェブ作家の大麦に、過去のサイバー攻撃で心に傷を負った林娜。そして音楽家への夢を捨てきれない胡有魚や、投資に失敗した過去を持つ馬丘山など、“風の家”の住民たちにはそれぞれに挫折を味わい、傷ついた過去がある。そんな“風の家”の住民たちが抱える悩みは、決して他人事ではなく、自分たちにも起こりうる現代人の縮図のようで、思わずその世界に浸ってしまうはず。美しい大自然に癒されながら、彼らがどんな道を歩むことになっていくのか、最後まで見逃せない！

●視覚と食欲を刺激する、魅惑の庶民派グルメは必見

病で亡くなってしまった大親友の陳南星の最後の願いを叶えるために、徐紅豆はある目標を立てる。それは、2人で約束していた雲南省に行って、美味しいものを食べ、飲み、散歩し、自分の目を通してその地の「美しさ」を感じること。そんな徐紅豆が行く先々には、歴史を物語る石畳の古道や美しい自然が広がり、この地方ならではの美味しそうな庶民派グルメもたくさん登場！“風の家”の住民たちが夜食で食べる雲南省を代表する米線の麺料理や、キノコ鍋、徐紅豆が食べ過ぎを注意された乳餅（ルービン）など、魅惑のフードが次々に現れて、視覚と食欲を激しく刺激する。徐紅豆演じるリウ・イーフェイの見事な食べっぷりも必見だ。

●豪華キャスト陣にも注目

主役の2人を支えるキャストにも豪華な顔ぶれが揃ったこのドラマ。紅豆の親友の陳南星を演じたウー・チェンは、非常に限られたシーンの出演しかない中で、視聴者の涙を誘わずにはいられない名演技を披露し、高い評価を獲得した。また、“風の家”の住民には、「独孤伽羅～皇后の願い～」のフー・ビンチン、「家族の名において」のツー・ソンエンらが登場。そして之遥の婆ちゃんに扮した大ベテランのウー・イェンシュがチャーミングな魅力を発揮するなど、どのキャストの演技も見ごたえたっぷり。そのほかにも、之遥の恋敵（？）になりかける設計士役でちらりと登場する「江湖英雄伝～HEROES～」のツォン・シュンシーや、「バッド・キッズ 隠秘之罪」から大成長した謝暁夏役のシー・ポンユェンにも、ぜひ注目を！