作品詳細
武士の仇討ちに巻き込まれた、庶民の悲劇と人情が時代を越えて胸を打つ、義太夫狂言の名作
東海道を旅する呉服屋十兵衛は、沼津の街道で出会った雲助の平作から頼み込まれ、荷物を預けます。しかし、年老いた平作の足取りはおぼつかず、木の根につまづき足の爪を剥がしてしまい、十兵衛は印籠の薬で手当てをします。先を急ぐ十兵衛でしたが、平作の娘お米に見惚れて平作の家に立ち寄ることに。その夜、皆が寝静まった頃、お米が印籠を盗もうとしたことから、十兵衛は驚くべき真実を知り…。
前半のおかしみのある旅の雰囲気が一変、後半は親子の悲しい運命が明らかになります。仇同士となった親子が義理と人情との狭間で葛藤しながらも、互いを思いやる家族の情愛が滲み出る名作です。
(2024年/令和6年4月・金丸座)
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