舞台「ムサシ」(2021年公演)

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作品詳細

2009年の初演以来、重厚なテーマの中に笑いを盛り込んだオリジナリティ溢れるエンターテインメントとして国内外の話題をさらってきた『ムサシ』。演出家・蜷川幸雄の七回忌を前に、お馴染みの超豪華キャスト&スタッフが集結し、記念の再演が実現した。
『ムサシ』は劇作家・故井上ひさし氏が書き下ろし、命の尊さ、復讐の連鎖を断ち切ることの大切さを描き、2009年に初演。翌年にはロンドン、ニューヨークから招待され海を渡り、大喝采を浴び、その後も世界6カ国10都市、計210ステージで約20万人を動員するほどの名作舞台となった。
初演から一貫して宮本武蔵を演じるのは藤原竜也。武蔵に対する小次郎を溝端淳平。加えて、第28回読売演劇大賞で大賞と最優秀女優賞を受賞した鈴木杏や、舞台や映像で揺るぎない存在感を放つ白石加代子、シェイクスピアから現代劇まで多くの作品に出演する塚本幸男ら、蜷川作品には欠かせない超豪華キャストが再集結。今回、オリジナル演出の蜷川氏に加えて、「演出」に名を連ねるのは吉田鋼太郎。本作はもちろんのこと、数多くの蜷川作品に参加し、2016年には彩の国シェイクスピア・シリーズの芸術監督のバトンを受け継いでいる。

【あらすじ】
慶長十七年(1612)陰暦四月十三日正午。豊前国小倉沖の舟島。真昼の太陽が照り付けるなか、宮本武蔵と佐々木小次郎が、たがいにきびしく睨みあっている。小次郎は愛刀「物干し竿」を抜き放ち、武蔵は背に隠した木刀を深く構える。武蔵が不意に声をあげる。「この勝負、おぬしの負けと決まった」。約束の刻限から半日近くも待たされた小次郎の苛立ちは、すでに頂点に達していた。小次郎が動き、勝負は一撃で決まった。勝ったのは武蔵。検死役の藩医に「お手当を!」と叫び、疾風のごとく舟島を立ち去る武蔵。佐々木小次郎の「巌流」をとって、後に「巌流島の決闘」と呼ばれることになる世紀の大一番は、こうして一瞬のうちに終わり、そして……物語はここから始まる。

(2021年8月25日~29日 彩の国さいたま芸術劇場 大ホール/2021年9月2日~26日Bunkamuraシアターコクーン)

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