作品詳細
妻を得ようと祈願をこめた大名は、一本の釣竿で絶世の美女を釣り上げました。それを見ていた家来の太郎冠者も願いを込めて、釣糸をたらします。と、腕には確かな手ごたえが。釣り上げてみると、そこには被衣をかぶった女が一人、さらにその衣を取り上げてみると女の正体は醜女(しこめ)だったのです。
太郎冠者と醜女のやり取りは、見ていて大変面白い内容ですが、狂言舞踊としての品格を失わないことが大切とされています。歌昇(現・又五郎)の太郎冠者に、芝雀(現・雀右衛門)の上﨟(じょうろう)、錦之助の大名、そして吉右衛門の醜女で楽しい舞踊をお届けします。
(2007年/平成19年5月・新橋演舞場)
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