頼朝の死

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作品詳細

源頼朝の三回忌供養の日。嫡男の頼家は姿を見せないが、頼朝の御台所政子の侍女小周防と覆面の武士がやって来て卒塔婆奉納をとりなした。覆面の武士の正体は畠山重保。落馬が原因と伝えられる頼朝の最期に居合わせた人物だが、法要に姿を見せなかったため周囲に訝しがられる。頼朝の死の真相を知る重保は、耐えきれずに幕府の重鎮大江広元に心中を吐露するが…。

父への想いや無力な自分の立場に悩む頼家、個よりも幕府の存続を優先させる政子、自責の念に駆られる重保、重保への愛に生きる小周防…。明確に描かれた各人物の心情と、流麗な名せりふの応酬が胸を打つ、真山青果の傑作新歌舞伎。梅玉の頼家、福助の小周防、七世芝翫の政子ほかで。

(2007年/平成19年4月・歌舞伎座)

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