鞍馬獅子

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作品詳細

姫姿の卿の君に、獅子舞姿の喜三太という珍しい取り合わせが趣向の舞踊劇。義経が殺されたと聞いた卿の君は、恋しい夫の死を嘆くあまり心乱れ、形見の薙刀を手に鞍馬山の辺りを彷徨っていた。やがて田舎廻りの太神楽と出会う。この太神楽は実は獅子舞姿に身をやつした義経の家臣・喜三太であったが、互いに義経のゆかりとは知る由もない。喜三太は扇、御幣、鈴を手に神楽の由来を踊り始め、卿の君も獅子舞に口説きかかりながらひととき心を和ませるのだった。
ちなみに卿の君は『義経千本桜』に登場する義経の妻、そして喜三太は『菊畑』に登場する鬼一法眼の末弟。卿の君に菊之助、喜三太に染五郎(現・幸四郎)という花形共演でお届けする。

(2002年/平成14年11月・歌舞伎座)

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