曽我綉●(人偏に夾)御所染 御所五郎蔵

作品詳細

京都・五條坂仲之町甲屋の店先へ、大勢の門弟を連れ星影土右衛門(彦三郎)がやってきた。そこへと子分を従え侠客・御所五郎蔵(松也)が現れる。元は須崎角弥という侍であった御所五郎蔵は、腰元皐月との不義を皐月に横恋慕していた土右衛門に密告されお家を追われ侠客になったが、生活は苦しく女房の皐月(梅枝)が廓に勤めている。土右衛門も訳あってお家を追放され今は浪人の身。皐月をあきらめきれない土右衛門は、五郎蔵に皐月の身請けを宣言、二人の間があわやという時に、甲屋主人の与五郎(坂東亀蔵)が割って入りその場を収めるのであった。

通称「御所五郎蔵」と呼ばれる本作は全六幕からなる原作の五幕目にあたる。

(2019年/令和元年5月歌舞伎座)

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