図夢歌舞伎『忠臣蔵』九・十一段目

作品詳細

コロナ禍にある2020年6月から7月にかけてオンラインで配信された図夢歌舞伎『忠臣蔵』。400年を超える歌舞伎の歴史で初めてとなる、オンライン上演の歌舞伎として話題を集めた本作は、これまでの舞台中継や歌舞伎の映像化とは一線を画す、前例のないオンライン配信専用の作品として、新しい形での歌舞伎公演を目指した試み。構成・演出・出演の松本幸四郎は、歌舞伎の手法を用いた映像作品の構想を長年温めており、まさに本企画は“夢を図る”歌舞伎と言える。

今回の放送では、図夢歌舞伎『忠臣蔵』の第一回から第五回までを一気に放送。幸四郎は、第一回「大序から三段目」で、この物語の敵役である高師直と、全編を通じて重要な役どころの加古川本蔵の2役を初役で演じるほか、第二回「四段目」と第五回「九段目・十一段目」では大星由良之助、第三回「五・六段目」では斧定九郎、第四回「七段目」では寺岡平右衛門を演じる。全編を通じて、狂言回しの役割を担う口上人形役を市川猿弥が勤めた。

第五回「九段目・十一段目」は、猿之助の戸無瀬、染五郎の大星力弥という配役で。

(令和2年6月、7月配信公演)

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