芝浜革財布

作品詳細

ある朝、大酒飲みで怠け癖のある魚屋の政五郎は、芝浜海岸で大金入りの革財布を拾います。しめたとばかりに仲間を集めて酒盛りを始めたものの、酔い潰れて寝てしまいます。さあ、目を覚ますと事態は一変。女房おたつに夢を見ていたのだと諭された政五郎は禁酒を誓うと、一念発起して仕事に励みますが…。
 三遊亭円朝が生んだ落語「芝浜」は現在でも人気を誇る人情噺です。江戸っ子気質の政五郎としっかり者の女房おたつの姿を通して、庶民の暮らしの哀歓や夫婦の情愛を描き出し、歌舞伎の世話狂言としても愛されています。笑いのなかにほろりとした情が描かれる名作をご堪能いただきます。(2022年/令和4年3月・歌舞伎座)

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