

妖を討つ“兵器”として、一歩も外の世界に出ることを許されず育てられた一人の孤独な天才剣客・王権富貴(おうけんふうき)。彼は父の命に従い、ただ機械的に妖を斬り続ける日々を送っていた。しかしある日、偵察のために王権家に潜入した小さな蜘蛛の妖・清瞳(せいとう)と出会う。傷ついた彼女を殺さずに見逃した富貴に、清瞳はお礼として、彼が一度も見たことがない外の世界の風景を自らの糸で織り上げた絵で見せる。その美しい絵に触れ、初めて殺すべき対象であるはずの妖に心を動かされた富貴は、己の生き方に疑問を抱き始める。そんな中で、清瞳が、瀕死の重傷を負う出来事が起きる。葛藤の末、富貴が下したある決断、それが二人の運命を過酷な運命へと導いていく―。






































