似顔絵捜査を中心に繰り広げられる斬新なストーリー展開はもちろんのこと、中国社会の抱える問題を反映した事件が登場することでも話題を集めているこのドラマ。シーズンⅡでは、アイドルグループの周囲で起こった残酷な事件を皮切りに、親と子の間で起きる悲劇や、夫婦やパートナーとのトラブル、そして遺伝子操作にまつわる問題まで、様々な関係性を主軸にした、より深刻な事件が次々と登場する。他人には言えない苦しい秘密を抱えた容疑者や被害者たちの素顔を、沈翊が代弁者となって描き出していく姿はまさに圧巻。単なる犯罪捜査ドラマにとどまらない深みと面白さを生み出している。

前作では「人物を描く」「骨格を描く」ことで犯人像を的確に掴んできた沈翊だが、シーズン２では、犯人の「心を描く」心理学的見地を踏まえた捜査にのめり込んでいく。独自の“超感覚”で単独捜査を始める沈翊を案ずる杜城は、彼が軌道から外れないようにブレーキをかけさせるのだが……。湧き上がる探求心に突き動かされる沈翊と、大切な相棒を危険な目にあわせたくない杜城。時にぶつかりあい、すれちがいながらも、ここぞ！という時に最強のコンビネーションを発揮して、事件を解決に導く2人の関係に、また胸が熱くなる！

美術館で沈翊と出会い、沈翊の内側に潜む陰の要素を言い当てた謎めいた男・方凱毅。有能な科学者で、芸術にも明るい方凱毅と沈翊は、互いに共鳴し合い、徐々に交流を深めていく。何かを秘めた方凱毅が追い求めるものとはいったい何なのか、そして沈翊は彼とどう向き合っていくのか……。沈翊と杜城を翻弄するミステリアスなキャラクター方凱毅を演じたのは、ミュージカル俳優で歌手としても人気のジェン・ユンロン。印象的なルックスと表現力とで、本作を大いに盛り上げる重要な存在となっている。

シーズン１では、沈翊と杜城の過去を中心にストーリーが描かれていたが、本作では彼らと共に事件を追う北江分局の仲間たちのプライベートな一面も描かれる。データ分析を担当する李晗は、幼い頃の思い出からあるトラウマを抱えており、彼女に好意を寄せる同僚の蒋峰は、なんと人気高級レストラン経営者の御子息ということも判明！さらにクールな法医の何溶月は、恋愛下手な一面が露呈するなど、1人1人の意外な素顔が明らかに。悩みや葛藤をのりこえて、事件解決に挑む彼らの活躍にもぜひ注目を！

沈翊の描いた絵を謎の男が切り刻むという、意味深な場面で終わった前作。本作では、それをさらに上回るショッキングなフィナーレが待ち構える。目の前で繰り広げられる信じられないシーンは、誰かの夢なのか、それとも…⁉不安と期待が入り交じる衝撃のラストを見逃すな！