学生時代には明るい性格にモデルのような外見、名門大学まで合格していたジェヒ(コ・ウォニ/ハ・ジェスク)は、一生の恋人だと信じたテジュンと結婚した。家族とファッションモデルの夢まで諦めて愛を選択したジェヒ。しかし出産後、体重が100キロを超えると夫のテジュンはここ7年間しつこく離婚を要求している。家族のために主婦として必死に努力してきたジェヒは、深い絶望と自己嫌悪に陥り、結局自殺を決意する。外見至上主義が支配するこの世のどこにもジェヒの居場所はなかったのだ。自殺しようとしたその瞬間、ジェヒに謎の宅配便が届く。死ぬ前に最後の好奇心で開けたボックスには、香水が入っていた。爽やかに広がる甘い香り…。手首に香水をつけてみるジェヒ。そして何気なく見た鏡の中の美しい女性の姿に目を疑うのだが…。まさに美しかった過去の自分の姿に戻ったのだ。
そうして家を出てうろうろしていたジェヒは、あるファッションショーの現場で偶然働くことになる。韓国最高の天才デザイナー、ソ・イド(シン・ソンロク)のファッションショー。なぜか忙しい様子でショーをチェックしていたイドはジェヒを見た瞬間叫ぶ。そして、衝撃を受けたような顔をして彼女をその場から追い出してしまう。ジェヒは彼の人生を壊した女と同じ顔をしていたのだ。しかしイドの事業パートナーであるジナ(チャ・イェリョン)は、モデルが足りないという理由でジェヒをステージに立たせる。多事多難なファッションショーの後、家を出てお金も行く場所もないジェヒはイドに働かせて欲しいと脅迫するのだが…。
イドはそんなジェヒをモデルではなく家政婦として採用する。今まで17年間、家事で鍛えられたベテラン主婦のジェヒは、掃除をはじめイドの食事まで担当することになる。果たしてジェヒはイドに秘密が知られず、二度と起きないこの奇跡を満喫できるだろうか。