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Special Interview 上田慎一郎 監督 大立ち回りのシーンでの和人は芝居をしている感じではなかった そういう芝居からはみ出した部分に面白さを感じるんです

上田慎一郎 監督

ーディションに『カメラを止めるな!』では40通のところ、『スペシャルアクターズ』では1500通の応募があったそうですね。脚本が上がっていない中でしたが、主役はこの人とピンときたなど、どのような選び方をされたのですか?


「チームとしてのバランスも考え、メインの15人を選びました。さらに台詞のある脇のキャスト、総勢40人程度も1500人から選びました。その時点で何となく、大澤数人(主役の和人役)と河野宏紀(和人の弟役の宏樹)をツートップにした物語がいいな、と思っていました。ワークショップをしていく中で、それが確定していった感じです」


“緊張すると気絶してしまう売れない俳優・和人が、疎遠にしていた弟・宏樹と共に、何でも屋の俳優事務所「スペシャルアクターズ」に所属し、カルト集団から旅館を守ろうと奮闘する”物語。その本筋から周辺エピソードまで、色んな映画的要素がたくさん入っていて非常に楽しいです。既に言われてもいますが、やはりタランティーノ的な映画作りや好みを感じさせますね。


「おこがましいのですが、多分タランティーノもそうであるように、僕も浴びるように観てきた映画の中の記憶を束ねよせて作品を作るタイプです。膨大な映画からのサンプリングというか。和人が心の拠り所としているドラマ「レスキューマン」も、観てのとおり『スーパーマン』が大きなモチーフで、そのドラマもきちんと頭から終わりまで物語を書きました。本作は、自分が観て来たスパイ映画、ヒーロー映画、詐欺師ものなどの記憶を束ねて作った映画でもあるんです」


当然、新人俳優から粋なアドリブは出てこないと思います。それでもドキュメントな瞬間を撮りたいとおっしゃられていました。どんな風に作り出し、捉えるのでしょうか?


「例えば追い込んで。最後、和人が大立ち回りをするシーンがあるのですが、あの長いシーンを1カットで撮りました。凝ったシーンなので何度も準備して撮り直せない、という物理的な理由もありますが、あの時の和人は、芝居をしている感じではなかった。気絶せず最後まで走り抜けられるか、という闘いでした。さらに、部屋で和人と旅館の若女将が2人で向かい合うシーンでは、台詞を言い終えているのに暫くカットをかけず、何かアドリブを利かせられるかと放ってみました。何かを言いかけて出てこないという、バツの悪い間が生まれて。そういう芝居からはみ出した部分に面白さを感じるんです」


昨年から立て続けに3作品公開となります。製作スピード、次の作品までの間隔など、今後の見通しを教えてください。


「今後は名の知られた俳優さんも起用することになると思いますし、それも含めて作り方は色々と変わっていくと思います。とにかくこれから数年は、色んなことにトライしたい。例えばこれまで監督・脚本・編集を自ら手掛けて来たので、誰かに脚本を託す、誰かに編集をお願いする、または原作ものをやる、など。そうした時に自分の色がどこに残るか、どういう化学反応を起こせるのかを試してみたいです。10年かけて最高の1本を作り出される監督もいらっしゃいますが、僕はどんどん作っていくタイプだと思っています。多分、僕の場合はたくさん作り続けた10年後の作品の方が、いい出来になるんだと思うんです。年に1、2本撮れたらいいですね。現在、いくつか進んでいる企画もありますが、『カメ止め!』までに溜めていたアイディアは、すべて出尽くしている状態(笑)。でも、お題を与えられて、また頭が働きだすと思うので。僕は宣伝もクリエイティブだと思っているので、まずは宣伝プロデューサーとして、最後までみんなと楽しんで本作の宣伝をやっていきますよ!」



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