衛星劇場 あなたのテレビライフを豊かにする。邦画・洋画・韓流・歌舞伎などバラエティに富んだ上質エンターテインメントチャンネル

邦画・洋画・韓流・歌舞伎などバラエティに富んだ上質エンターテインメントチャンネル

機能リンク

Special Interview 東出昌大 初めての岩松作品の現場では、心地いい刺激の中 日々、役を生きている楽しさを感じています

東出昌大

自身にとって念願だった岩松了作品への出演が叶いました。今回演じた慎一郎は良き夫でありながら、妻や後輩に嫉妬心を抱く役。今(取材時)、本番の真っ最中ですが、どのような心境ですか?


「毎日、緊張感のある中でお芝居をさせていただいてます。この作品は“嫉妬”がテーマになっていますが、本来、人間というのは嫉妬心を隠すもの。この登場人物たちも同じで、本心をわかりやすく語っているセリフがほとんどないんです。実際、僕たち役者同士もあえて確認しあったりせず、“この役はきっとこう思っているんだろうな”と、それぞれの解釈のもとでお芝居をしている。そのため、本番中も毎回変化が生まれたりするんです。それがとても刺激的で。大げさかもしれませんが、日々、舞台の上で慎一郎という役を生きているような気持ちになっています。」


慎一郎はいつも冷静ですが、次第に別の面が見え始めていきます。演じる上で、難しさもあったのでは?


「確かにつかみにくい役でした。きっと彼自身が一番自分のことをわかっていませんからね(笑)。また、この作品の見どころの一つに、最初はまともに見えていた人物が実は嫉妬の塊だったり、逆に最初からヒステリックさや怪しさのある人たちが最後には普通に見えてきたりという構造の面白さがあるんです。それでいえば、慎一郎はクールなようでいて、よく見ると最初の言動から、わざと芝居くさかったりする。それは自分を取り繕っているからなんですが、そうした細かい表現なども楽しんでいただければと思います。」


また、今作では大先輩に囲まれながら若手役者陣も見事な演技を披露されていました。仲野太賀さん、水上京香さん、清水葉月さんとの共演はいかがでしたか?


「葉月ちゃんは溌剌とした役から外連味のある役まで何でもできる方。だからこその安心感がすごくありました。水上さんは僕と同じで体当たり的なところがあるんです(笑)。そこに強いシンパシーを感じました。太賀は普段から仲が良くて、一緒にお芝居をしていても、すべてを受け止めてくれる頼れる存在。それに岩松さんの作品に何度も出演していることもあり、おかげで助けられることも多かったです。稽古場では4人とも“真っ直ぐにいい作品を届けたい”という気概を持って臨んでいたので、本当にいいチームワークを築けたなと感じています。」


最後に、初めて経験した岩松さんの演出の印象をお聞かせください。


「稽古に入る前、いろんな方から「岩松さんに役者が何かを質問できる空気じゃない」と聞いていたのですが、その緊張感は確かにありました(笑)。片桐はいりさんがおっしゃっていたのですが、昔、岩松さんに役の年齢ついて質問したら、「君は27歳と28歳を演じ分けられるのか?」と言われたそうなんですね。それを言われたら、役者はギャフンって感じです(笑)。でもそれは、“ほかに考えないといけないことがあるだろう”というメッセージでもあると思うんです。例えば、台本に《ここで泣きながら》と書かれていても、泣くところに感情の到達点を持ってくるのではなく、それまでの過程や心の流れをしっかり見せていくことが大切なわけで。そうしたお芝居の大事な部分を今回の稽古で改めて教えられたような気がします。」



衛星劇場:番組の視聴方法はコチラ

スペシャルインタビューバックナンバー