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Special Interview 中村倫也 麻生さんとの最後の掛け合いは辛さのあまり途中で楽屋に帰りたくなることもありました(笑)

中村倫也

台『クラッシャー女中』で演じた義則は、裕福な家庭に育ち、周囲からは天才デザイナーと持て囃されながらも、厄介な女性・ゆみ子が女中として現れたことで、裏と表の顔がすべて暴かれるという壮絶な役でした。


「作・演出の根本さんは役者に合わせた“当て書き”をよくされるそうですが、合っているかどうかは別として、“よく見られてるなぁ”と思いました(笑)。例えば、義則は相手によって態度やテンションが変わったり、相手が求めているものに合わせてしまう弱さがある。僕自身は変えているつもりはないんですが、ひょっとしたらまわりからはそう見られているのかも……と思いましたね。また、義則の言動を見ていると、“才能がないから頑張る”という一面を持っていて。そこは僕も同じなので、強いシンパシーを感じました」


舞台の前半と後半では、義則の人物像に大きな変化がありますね。


「この作品は物語の時系列が飛び飛びなんです。子供の頃を描いていたかと思ったら、ほかの登場人物がイメージした情景を表現していたりする。ですから、場面ごとに役の状態が変化し、それに合わせて芝居も変えていかなければいけないのが大変でした。特に前半は、『義則の“人としての軸”があまり見えないように』という根本さんからの演出がありましたので、“きっちりと役を作り込めない”というテクニカルな表現力が求められる舞台でした」


そして、ラストには怒涛のセリフの応酬が展開されます。


「麻生(久美子)さん演じるゆみ子との最後の掛け合いはホントに大変でした(苦笑)。義則は、自分の弱いところをさらけだせればいいんでしょうけど、それができない。正直、“めんどくせーな、コイツ”って思うこともありました(笑)。そうした中で、すべてを見透かしたかのようなゆみ子に責められ続けるので、あまりの辛さに楽屋に帰りたくなることもありました(笑)」


それもあって、義則は非難される役でありながら、同情する声も多かったのではないかと思います。


「義則には子供の頃に両親から虐待を受けた暗い過去があるんですね。その重しがあるから、お客さんも彼に救いの目を向けて、物語を見ていただけたのではないかと思います。反対に、ゆみ子も突拍子もない行動に出ているように見えますが、それを麻生さんが演じているから許されているような一面もあって。舞台って生ですし、どんな役者が演じるかによって見え方が大きく変わってくる。それをしっかり計算した上で配役、演出しているところに、ねもしゅーのすごさを感じますね」


最後に、放送をご覧になる方にメッセージをお願いします。


「僕自身は、普段恥ずかしいので自分の作品を見直すことはあまりないのですが(笑)、今回の放送はすごく楽しみにしています。また、公演中は多くの方が当日券を求めて、大変な思いをされたとうかがっているので、こうして多くの方にご覧いただけることを嬉しく思います。ぜひじっくりと楽しんでいただければ幸いです」



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