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Cinema de 温故知新

映画ファン必見のお宝映画が満載。“幻の蔵出し映画館”

私自身が衛星劇場の視聴に関して毎月特に楽しみにしているのが、「大林宣彦のいつか見た映画館〜サイレント映画の愉しみ〜」や「時代劇傑作選」「西部劇クラシックス」「日活ロマンポルノ傑作選」「特選!ピンク映画劇場」などで、ありがたいことに新作映画の類は劇場やブルーレイ&DVDで見られる環境にあるものだから(逆に映画館のない町などにご在住の方々にとって、新作映画の放映が実にありがたいものであることも、重々理解はしている)、現在なかなか普通に見ることのできないものを見せてもらえることが嬉しくてたまらないのだ。

 そんな中で、今もっとも楽しみにしているのが「幻の蔵出し映画館」である。

 これは劇場公開以来、DVDなどのソフト化はおろか、これまでTV放映されたことがあるのだろうか? と思えるほどにレアな日本映画を松竹はもとより東宝や新東宝など映画会社の別を抜きに発掘しながら放映していくもので、世にいう名作とは異なるプログラムピクチュア的な性格のものが大半ではあり、公開時も作品評もほとんど目にしたことがないものばかりなので、逆にどのようなものかを確認し、面白ければ世に吹聴したくなる欲求にかられるものばかりである。

 また、私は個人的に『用心棒』(61)など映画音楽界の名匠・佐藤勝が生前に音楽を手掛けた308本の映画をすべて網羅したいと願い続けているのだが、現在までに280本ほどは何とかなったものの、残りの30本強に関してはもうお手上げ状態で半ばあきらめかけていたところ、1月の同コーナーにて若き日の佐藤が1955年に手掛けた『柿の木のある家』をオンエアしてくれた。壺井栄の小説を原作に古賀聖人が監督した一人の少女の成長物語だが、これはもう、とにもかくにも「ありがとう衛星劇場!」としかいいようのない嬉しさで、しかも同月は、同じ佐藤音楽の『黄綬褒章』(73)なる、バキュームカー運転手とその家族の確執を描いたコメディまで放映してくれたのだから、ありがたいことこの上ない。

あるぷす大将

佐藤音楽ということでは、かなり前だったが『若夫婦は朝寝坊』(54)というタイトルからして意味シンな喜劇も放映してくれたことがあった(中身は新婚さんの夫婦喧嘩に財産相続が絡むドタバタ喜劇であったが)。このあたりの作品について、手掛けた本人は「若く未熟な時期にやった作品だから、まかり間違ってビデオにでもなったら恥ずかしい」などと語っていたものだが、安心してください、未だにソフト化はされてません。(でも、オンエアはされてしまいました⁉)。

 この「幻の蔵出し映画館」、3月のラインナップは別ページをご参照として(川頭義郎監督の57年作品『体の中を風が吹く』は一度見てみたかった!)、4月は何と生前の忠犬ハチ公が登場する『あるぷす大将』(34/山本嘉次郎監督/東宝)や、大映時代劇の雄・池広一夫監督が撮った野球映画『片足のエース』(71)などのお宝映画もオンエアされる。

 映画ファンなら誰しも自分だけのこだわりで見たくて見たくて仕方がないという作品が少なからず存在するわけだが、そういった欲望、いや願いを満たしてくれるのが「幻の蔵出し映画館」である。

 こうなると、こちらもいろいろ勝手にリクエストしたくなってくるもので、ならばやはり若き日の佐藤勝が音楽を担当した『浮気天国』(53)『処女合戦』(54/どちらも何というタイトルじゃ⁉)などもぜひお願いします!