作品詳細

原作は講談倶楽部に掲載された島田一男の探偵小説。

ある日曜の朝、若い歯科医・江崎敏夫は診療所で目を覚ます。どうやら自分は酔っ払い、帰宅せず診療所で一夜を過ごしたようだった。水を飲むため技工室に入ろうとすると、緑色の縞の洋装をした女性がそこに倒れていた。女性は毒殺されていて、身元は判らなかった。女性のハンドバッグを探ると、後藤軍治という男性が原田広一郎宛てに書いた謝罪状が1枚出てきた。昨夜江崎は「プノンペン」という酒場から酔いながら帰った。その途中、ひどく酔った女性と診療所の方へ一緒に帰ってきたような記憶がある。その女性が死体の女性なのか、なぜここで死んでいるのかはわからない。江崎は3日後に竹中梢との結婚式を控えていたため、それまでに自分がこの殺人事件に関係ないことを証明しなければならなくなり…。

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