<シネマ歌舞伎>『女殺油地獄』

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作品詳細

新・幸四郎と猿之助が魅せる、若者の孤独と狂気の物語。あの衝撃の事件を未だかつてない鮮烈な映像で描く!

平成30年1月からスタートした二代目松本白鸚、十代目松本幸四郎、八代目市川染五郎の高麗屋三代襲名披露。平成30年7月に大阪松竹座で行われた襲名披露公演で上演された『女殺油地獄』がシネマ歌舞伎として登場!悲劇を引き起こす刹那的な青年の与兵衛を新・幸四郎が勤める。また、与兵衛が金の工面を頼む同業の油屋女房・お吉を演じるのは市川猿之助。二人は毎年夏に歌舞伎座にて上演されている「東海道中膝栗毛」の弥次郎兵衛と喜多八でもお馴染みの名コンビで、『女殺油地獄』を二人で演じるのは今回で2度目となる。今回は映画界で活躍する監督、スタッフが集結し、舞台稽古や舞台上にカメラを置いた撮影も実施し、舞台の客席からでは決して体感することのできない映像作品としての『女殺油地獄』が完成。第32回東京国際映画祭では特別上映作品として上映された注目作。

【あらすじ】
油屋を営む河内屋の次男与兵衛は、放蕩三昧で喧嘩沙汰を起こしてばかり。借金の返済に困り、親からも金を巻き上げようとし、さらに継父・徳兵衛や妹にまで手をあげる始末。見かねた母・おさわが勘当を迫ると自棄を起こして家を飛び出すのだが、借りた金の返済が迫り途方に暮れる。あてもなく彷徨う与兵衛が向かったのは、いつも親切で面倒見の良い同業の油屋・豊嶋屋の女房お吉のもとだった。一方、徳兵衛とおさわも、お吉を訪ね、与兵衛を家に帰るよう諭してくれと涙ながらに頼み、銭を預けて帰って行った。このやりとりを物陰で密かに聞いていた与兵衛は、その親心に涙を流し、銭を受け取るが、借金の返済額にはまだ程遠い。もう親に迷惑はかけられないと思った与兵衛は、お吉に不義になって金を貸してほしいと迫るが、断られてしまう。金の無心をあきらめ、それならば油を貸してほしいとお吉に頼む与兵衛 。時を告げる鐘の音が響いたそのとき、心にとりついた一瞬の闇が与兵衛をある行動へと駆り立てる――。(上演:2018年/平成30年7月・大阪松竹座/公開:2019年/令和元年11月)

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