作品詳細

菜の花のかすむように咲いた野辺に、若木の桜が一本。恋人を失った悲しみに保名が舞い狂う美しい清元舞踊。
「保名」は、「葛の葉子別れ」で知られる人形浄瑠璃の名作『芦屋道満大内鑑』の二段目。安部保名が恋人榊の前の死を悲しんで狂乱する「小袖物狂」を舞踊に仕立てた。大正11年に六代目菊五郎が亡き恋人を慕って春の野をさまよう保名の姿を叙情的に描く演出を考案。六代目菊五郎を師と仰ぎ、その芸を継承した七世芝翫の当り役を、平成15年1月の舞台よりご覧頂く。

(2003年/平成15年1月・歌舞伎座)

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