馬鹿が戦車(タンク)でやって来る

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作品詳細

團伊玖磨の小説「日向村物語」が原作で、音楽も團が担当している。山田洋次監督とハナ肇が組んだ「馬鹿まるだし」「いいかげん馬鹿」に続く、”馬鹿シリーズ”第3作。山田監督は喜劇のスタイルを取りながら、差別や偏見への批判も込めた。

海釣りに来た中年の男と若い男は、船頭から海辺にあるタンク根のいわれを聞かされた。その昔、日永村は変わった人間ばかりが住んでいた。この村はずれに、貧しい一家が住んでいた。家族は、少年戦車兵あがりで農機具の修理をしているサブと兵六、耳の遠い母親とみの三人暮らし。一家は村中からのけ者にされていたが、長者仁右衛門の娘紀子だけはサブ一家の味方だった。紀子は長い間病床にあったが、秋祭りが近づく頃には起き上がれるようになった。やがて秋祭り。紀子は二年ぶりで村を歩いた。そんな紀子の姿を何よりも喜んだのはサブであったが、紀子の全快祝いの日、サブは仁右衛門から追い出され、暴れ回り、警察に送られる…。

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