作品詳細

毎日新聞連載、大佛次郎作の同名小説の映画化。もと海軍少尉の老提督が、敗戦の生き残りとして、自分一人の力で厳しい現代社会に対抗して、頑固に生活する姿を中心に、次女の力強く生きようとする姿、彼女を巡る貿易ブローカー、醇朴な大学生の若き世代の恋、長女とその夫の学者との生活、提督の旧部下の情義など、異なった世代の人々が織りなす人間模様を浮き彫りにした文芸大作。

元提督の大内田良平は頑固爺で、長女・敦子の夫・谷口と衝突して家を飛び出し、旧部下の中山が住む廃屋に近い洋館に身を寄せている。中山や同じ旧部下の横田、上塚らは良平老人の気持を柔らげようと、四国生まれの学生・松村三造を話し相手に世話した。しかし良平は皆に内緒でニコヨンとなり、気の毒な女・千代のことでニコヨン仲間と喧嘩し負傷する始末。そんな良平を案じて、彼の次女で外国商社に勤める良子は、一緒に間借り生活をすることにした。しかし良子は会社の都合で失職を余儀なくされた。良子の昔の同僚で今は貿易ブローカーの宮原洋一は、困っている彼女を見て自分の助手に雇った。宮原は資金を提供してくれるバーのマダム・おきくと関係があったが良子は知る由もない。

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