伊達娘恋緋鹿子 櫓のお七

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作品詳細

恋に燃えた美しい娘の悲哀を「人形振り」で表現した舞踊作品。

大雪の江戸本郷。八百屋久兵衛の娘・お七(七之助)は、寺小姓の吉三郎と恋仲になるが、お七が恋焦がれる吉三郎は宝剣天国(あまくに)紛失の咎によりもはや切腹という窮地に追い込まれている。吉三郎に刀の在処を知らせたいとやってきたお七。しかしすでに夜更けを過ぎ、町の木戸は堅く閉ざされていた。降りしきる雪の中、お七は御法度を承知の上で、火の見櫓にのぼると渾身の力を込めて太鼓を打つのだった。

本作は「人形振り」といって文楽人形をなぞった人形独特の動きを生身の人間が見せるのが見どころとなっている。思いのままにならない身体表現の中に、燃えるような恋心のやるせなさを感じさせる歌舞伎ならではの演出。

(2011年/平成23年8月・新橋演舞場)

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