吉例寿曽我

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作品詳細

曽我兄弟の仇討ちを題材にした「曽我物」のうち、石段の大掛りな舞台転換が見事な〝曽我の石段”をお送りする。曽我物お馴染みの登場人物が勢揃いしてのだんまりなど歌舞伎の様式美に富んだ作品。

鎌倉鶴ヶ岡八幡宮の大石段。工藤祐経の家臣で忠義心の篤い八幡三郎(猿弥)と工藤家横領を企む近江小藤太(右近=現・右團次)は、謀反を企む執権剱沢弾正の密書を奪い合って大立廻り。所かわって富士山を望む大磯の曲輪近く。工藤祐経(梅玉)のもとへ、朝比奈三郎(男女蔵)の手引きで曽我十郎(笑也)、弟の五郎(松江)がやって来て、父の仇の工藤に対面を果たすのだった。

(2011年/平成23年7月・新橋演舞場)

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