安城家の舞踏会

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作品詳細

チェーホフの戯曲『桜の園』を下地とした新藤兼人のオリジナル脚本を吉村公三郎が映画化した作品で、終戦直後の変革の波に呑まれるかのように没落した名門華族・安城家の人々の姿を描いている。原節子の松竹作品初出演作でもある。第21回キネマ旬報ベスト・テン第1位。

第二次世界大戦後、華族制度が廃止され、名門華族であった安城家も憂き目を見る。財産を手放していき、最後に残った屋敷も借金のかたに成金である新川が手に入れようとしていた。安城家の末娘の敦子は、安城家の元運転手から実業家に成り上がった遠山に援助を頼んだが、プライドから当主の忠彦はそれを退ける。未だ華族の生活に未練がある忠彦は最後に屋敷で舞踏会を開くことにし、父の心情を汲んだ敦子も同意する。舞踏会の夜、安城家には多くの客が集まり、広間で華やかな舞踏会が行われた。忠彦の姉・春小路正子は、日露戦争の折、皇族や名家の者が集った日々を回想する。そんな中、別室では忠彦が恥を忍んで新川に温情を乞うていたが冷たく突き放され…。

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