作品詳細

明治・大正・昭和にかけて独自の幻想文学を生み出した文豪泉鏡花の作品で、絶望した女(笑三郎)、罪滅ぼしを望む老人(歌六)、画家の男(段治郎 現・喜多村緑郎)、三人の登場人物が織りなす不思議な物語。

伊豆修善寺に程近い山中、ひとりの老いた人形遣い藤次が酒を飲んでいた。思いつめた様子でたたずんでいた婦人縫子は、昔恋した画家島津を見かけ一緒に連れて行ってくれと懇願する。島津が断ると絶望した縫子は人形遣いの老人に、自分はもう何も望みがなくなったのだからお前の望みをひとつだけかなえてやろう、と語りかける。

(2006年/平成18年7月・歌舞伎座)

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