赤い陣羽織

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作品詳細

“赤い陣羽織”を着た臆病者の代官が、水車番の美しい女房に心を寄せ、何とかものにしようと四方八方手を尽くすが、最後は賢明な奥方の採決をあおぐといった騒動を描いた風刺喜劇。
木下順二の民話劇を映画化したもので、庶民の健康なエスプリと封建制未成熟時代の支配者のとぼけたおかしさを笑いの中に捉えようというもの。脚色は高岩肇、監督は山本薩夫。十七世中村勘三郎が舞台と同じ役を演じて映画初出演するほか、有馬稲子、香川京子、伊藤雄之助、三島雅夫などが顔を揃える。

むかし、ある田舎の水車小屋に甚兵衛(伊藤雄之助)とせん(有馬稲子)という夫婦が住んでいた。とぼけた顔をして風采の上らない甚兵衛にくらべ、女房のせんは飛びきりの美人だった。そのため、土地の代官や庄屋などがせんに心を寄せ、足繁く水車小屋を訪れる。特にご熱心なのは赤い陣羽織を風になびかせ、颯爽と馬でのりつける代官・荒木源太左衛門(十七代目中村勘三郎)である。この代官、生来の臆病者で外では代官風を吹かせて威張るが、内では奥方に頭が上らず…。

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