ぜったい多数

作品詳細

曽野綾子の同名小説。60年代の歌声喫茶を舞台に、モラトリアムを生きる青春の一ページを爽やかに、そして悲しく描いた青春群像劇。田村正和は歌声喫茶でボーイとして働く学生を好演している。

神田大学を卒業した森暁子は、うたごえ喫茶「仲間」の経営者大滝正紀のつてで、デザイナーとして就職した。郊外の下宿に舞い戻った暁子を、留年した阿高賢三や大学院生の早川勲、生瀬弥生の同棲組が喜んで迎えた。「仲間」に勤めた暁子は、早大の学生で夜、ボーイとして働く秋山修司と知り合った。秋山は母のような思慕を暁子に抱いた。神田大学のタレント助教授今泉が、東日テレビのレジャー企画でうたごえ喫茶を訪れることを聞いた暁子は、その企画を「仲間」で撮るよう働いた。大滝社長はそんな暁子を結婚の対象として考えるようになった。「仲間」のボーイは殆ど大学生であった。ある日常連の下村老人の通夜に集ったボーイたちは、ベースアップを要求してスト決行を決議した。その場に居合わせた暁子は大滝をストの当日一泊旅行に連れ出すことになった。その頃、弥生と早川は、弥生の妊娠騒ぎで、暁子らの仲介も甲斐なく、別れる結果となった。「仲間」のストは裏切り行為の出現で成功せず、大滝は、ストを計画した秋山らを即刻クビにしたが…。

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