銘作左小刀 京人形

作品詳細

彫工の名人、左甚五郎は廓で見初めた美しい太夫に生き写しの人形を彫り上げてご満悦。出来上がった人形を相手に酒を飲み始めたところ、不思議なことに人形が動き出し箱から出てきた。驚いて箱に戻しても人形はまた出てくる。しかも人形は甚五郎の動きの真似をするので、廓で拾った太夫の鏡を人形の懐に入れてみると、たちまち女性らしくなるのだった。

甚五郎が鏡を懐から取ったり入れたりすることで人形の精が男性の仕草と、艶やかな傾城を踊り分ける変わり目が楽しく、後半は一転、甚五郎が大工道具を用いた趣向に富んだ立廻りを披露するなどみどころが多い華やかな舞台。芝翫の甚五郎に大らかな性格の女房おとくに門之助、美しい人形の精に七之助の配役で。

(2020年/令和2年10月・歌舞伎座)

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