一條大蔵譚 檜垣・奥殿

作品詳細

主人公の一條大蔵卿長成は源氏に心を寄せながら、平家全盛の世に阿呆を装い、趣味の狂言舞に没頭して無抵抗主義を貫いている、歌舞伎の主人公では特異なタイプ。阿呆と正気の演じ分けが大きなみどころである。祖父の勘三郎が得意としていたこの役を、孫の勘太郎が演じたことで話題になった。

この「一條大蔵譚」は人形浄瑠璃「鬼一法眼三略巻」の四段目にあたる。平治の乱で敗死した源義朝の妻常盤御前は、平清盛の寵愛を受け、後に一條大蔵卿長成の妻となった。一方、源氏の忠臣吉岡鬼次郎と女房お京は、源氏再興のためにと常盤御前の心底をさぐろうと大蔵卿の館に忍び込むが、そこで意外な真実を知ることに。

(2001年/平成13年1月・浅草公会堂)

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