図夢歌舞伎『弥次喜多』

作品詳細

松本幸四郎・市川猿之助の二人がお騒がせコンビ“弥次喜多”を演じる大人気シリーズ最新作が図夢歌舞伎として登場!
脚本・演出に加え、今回初監督をつとめる猿之助が選んだ題材は、前川知大作『狭き門より入れ』。2009年にPARCO劇場でレパートリー作品として上演され、好評を博した本作は、今や日本を代表する劇作家・演出家である前川知大の才能に早くから惚れ込み、当時亀治郎を名乗っていた猿之助が初めて現代劇に出演した記念碑的な作品。とある街のコンビニエンスストアを舞台に描かれる“SF劇”で、ありふれた日常を舞台にしながらも疫病の流行や世界の「更新」を核にして、終末論へと展開していく先駆的でいて普遍的なこの物語を、猿之助はまさに現代に通ずる作品として原作に選んだ。常に時代の関心事を取り入れ、「時代を映す鏡」として400年以上続いてきた歌舞伎のDNAを受け継ぎ、世界的なコロナ禍の今だからこそ意義のある新作歌舞伎に挑む!

これまで様々な珍道中を繰り広げてきた弥次郎兵衛と喜多八。数々の騒動を共に巻き起こした仲良しコンビだが…時代が変われば人も変わる!?弥次郎兵衛は出世して歌舞伎座の経営再建担当となり、相棒の喜多八もリストラしてしまう。路頭に迷う喜多八を拾ったのは万屋(よろずや=コンビニ)「家族商店」を営む弥次郎兵衛の父。喜多八は真面目に働き店長となる。「家族商店」には歌舞伎座をクビになった元役者の時枝、弥次喜多と珍道中を共にした梵太郎、政之助が入り浸っていた。流行中の謎のウイルスによる不況の影響か、皆以前とはどこか変わってしまった様子。そこへ、歌舞伎座を追い出された弥次郎兵衛が、退職金を大事に抱えて帰ってくる。その手には「世界の終わりと始まり 更新の日は近い」と書かれた意味深なビラが握られており…。

(令和2年12月配信)

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