義経千本桜 すし屋

作品詳細

大和国下市村にある釣瓶鮓屋。主人の弥左衛門は、旧恩から平重盛の子息の維盛(これもり)を奉公人の弥助として匿っている。しかし弥助の素性を知った弥左衛門の息子の小悪党・いがみの権太は、恩賞目当てに訴え出ようとする。そこへ源頼朝に仕える梶原景時が訪れ、維盛の首を差し出すよう命じる。権太が維盛の首と生け捕った妻子を突き出すので、怒り心頭の弥左衛門は権太を刺してしまう…。

無頼漢ながら、愛嬌を併せ持つ役柄の権太が後半で本心を明かす場面が最大の見せ場。菊五郎の権太に、時蔵の弥助、梅枝のお里、左團次の弥佐衛門、幸四郎(現・白鸚)の梶原景時で。
(2014年/平成26年11月・歌舞伎座)

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