作品詳細
原作は、朝日新聞社が主催する1千万円懸賞当選作として、三浦綾子の作家デビュー作となった同名のベストセラー小説。映画化に先立ち、テレビドラマ化された作品は、高視聴率を得て、陽子を演じた内藤洋子は一躍注目を浴びた。本作はその好評を受けての待望の映画化作品である。名脚本家・水木洋子が脚色し、社会派の巨匠・山本薩夫が北海道の自然をバックに、「汝の敵を愛せよ」というキリスト教的主題を愛憎と共に描き出している。
幼い娘を誘拐され、無残にも殺された辻口夫妻は、知人の医師・高木の斡旋で、孤児院で育てられた少女・陽子を養女として迎え入れる。陽子は美しく清純な娘に成長する。兄の徹はそんな陽子を密かに愛するようになる。しかし、陽子には忌まわしい出生の秘密があった…。
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