眼の壁

作品詳細

松本清張のベストセラーを原作にした、パクリ屋の手形詐欺を発端として展開する本格社会派サスペンス。

奥湯河原の山中で、昭和電業の会計課長・関野が縊死していた。関野の部下・会計課次長の萩崎竜雄は、残された遺書から、関野の自殺が給料支払のための金融工作でパクリ屋一味の詐欺にかかって手形を奪われた責任をとったのだと知った。関野は堀口というパクリ屋を高利貸・山杉商事から紹介されていた。萩崎は客になりすまして、山杉商事を訪ねた。秘書の上崎絵津子という美人がいた。萩崎が見張っていると、絵津子は車で出かけ、荻窪の舟坂と表札のある邸に入った。萩崎は新聞社の友人・田村満吉を訪ね、舟坂英明が政界の黒幕的存在であることを知り…。

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