浮世柄比翼稲妻

作品詳細

ストーリーの面白さと錦絵のような鮮やかさ。趣向に富んだ鶴屋南北の世話物。

佐々木家の家臣名古屋山三は、腰元岩橋と不義密通の咎で家を追放され、今は下女のお国とともに貧乏長屋で暮らしている。そこへ現れた吉原の傾城葛城。これが実は岩橋で、山三の父の仇と思われる不破伴左衛門と重宝の刀の行方を探り、様子を伝えにきたのだった。一方、お国の父浮世又平は、伴左衛門の命で山三を毒殺しようと企てており…。

後半は場面が一転して、桜満開の吉原仲之町。山三と伴左衛門が偶然すれ違い、刀の鞘が触れたことから争いとなる。三津五郎の名古屋山三に、橋之助(現・芝翫)の不破伴左衛門、福助のお国と葛城ほかの出演で。

(2011年/平成23年1月・新橋演舞場)

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