妻あり子あり友ありて

作品詳細

樫原一郎の「ニッポン警視庁」を原作に八住利雄が脚色、井上海次が監督した二人の刑事の半生記。夫婦の、父子の、友人の、大きな愛情で貫かれた風雪の三十年!

大正15年3月、辺見三郎太は警視庁巡査採用試験に合格、鹿児島から上京した。下関で汽車をまちがえ、入所式に遅刻した辺見は採用をとり消されそうになるが、白サヤの短刀をとり出し「こいから上野公園とかへ行きもんで、西郷どんの前で腹切い申す」と、本多教官に食いさがった。汽車の中で知り合った象潟署の松山部長刑事の口添えで、やっとのことで許された。“短刀で教官をおどした薩摩ぽう”と評判がたち、辺見は名物男として知られるようになり…。

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